ネットモラルけんてい

企画・監修 玉川大学教職大学院 教授 堀田龍也

情報モラルを気楽に普段から意識させるための教材です

「情報モラル教育を行っていますか?」と問うと、多くの学校で「取り組んでいます」と答えます。しかしその実態は、年に1回外部講師を招いて講演を聴いたり、トラブル発生後に事後的な指導を行う程度。これでは情報モラル教育が日常的になっているとは言い難いです。もっと気楽に普段から情報モラルに触れる機会を作りたい。そんな思いに駆られ『ネットモラルけんてい』を開発しました。子どもたちが楽しみながら学べ、気楽に短時間で実施できる教材です。

「ネットモラルけんてい」は

小学校低・中・高学年と中学生を対象に、全10レベルで構成されています。1レベルは10問の4択式(小学校低学年向けレベルは5問2択)ですから、所要時間はわずか3分程度。紙のプリント教材であれば、PC教室に移動する必要もなく、朝の時間や帰りの会、授業のちょっとした空き時間で手早く気軽に取り組めます。

出題内容は、子どもが8~9割正解できる難易度をこころがけました。難易度が高すぎると挫けてしまい、やりたくなくなるからです。「これ知ってる!」と楽しみながら上位のレベルに次々と挑戦し、同時に不確かだった情報モラルの知識がより確かなものになるように工夫しました。

出題内容は、文部科学省の「情報モラル指導モデルカリキュラム表」の5分野に位置づいています。検定結果を見れば子どもが苦手とする分野が一目瞭然で、今後の指導に活かせます。

各問題は『事例で学ぶNetモラル』の教材に対応しているので、正答率の低かった問題を『事例で学ぶNetモラル』で重点的に指導することもできます。

この教材で子どもの心や行動がすぐに変容するとは、考えていません。しかし知識の習得には有効だと、確信しています。知識を習得しておけば、正しく判断して行動する手助けになるはずです。